がんのお話
 
 日本における死亡原因の第1位である「がん」。3人に1人はがんで死亡するという統計もあり、毎年約
 26万人もの人々ががんで死亡しています。最も恐れられている病気のひとつですが、早期発見が必要
 ですので、兆候などぜひ頭の片隅にでも覚えていていただきたいお話です。
 
がんの危険な兆候
 日本がん協会が挙げている「がんの危険な兆候」9項目です。
  ■胃の具合が悪く、食欲がなく、食べ物や飲み物の好みが変わったりする。
  ■おりものや不正出血がある。
  ■乳房の中にシコリがある。
  ■飲み込むときに、つかえる。
  ■便に血や粘膜がまじっている。
  ■せきが続いたり、痰に血が混じっている。
  ■声がかすれる。
  ■治りにくい潰瘍がある。
  ■尿の出が悪かったり、血が混ざっている。
 
最も一般的ながんの種別による兆候と原因
 がんの多くには特有の危険な兆候があります。最も一般的ながんの種類別による危険な兆候です。
 《黒色腫と皮膚がん》
  兆候 ほくろの大きさや色の変化、色素沈着の広がり、かさぶた、うみ、出血、感覚の変化、圧痛、
      かゆみ
  原因 黒色腫の発生原因は不明ですが、紫外線や外的刺激も危険因子と考えられています。
      皮膚がんは、強い紫外線や大量の放射線被爆、跡を残して治ったやけどや外傷などから
      皮膚がんが発生するといわれています。
 《結腸がんと直腸がん》
  兆候 直腸からの出血、血便、排便習慣の変化。
  原因 直腸がんの原因は食生活欧米化による、食物繊維不足と動物性脂肪の摂取増加があります。
      また、直腸は便の滞留時間が長いため、腸壁に傷をつけてしまうことが多く、さらに排便時の
      硬い便の刺激ががんの前身であるポリープを発生させる原因になるといわれています。
 《膀胱がん》
  兆候 血尿および排尿頻度の増加。
  原因 毎日タバコを吸う人は吸わない人に比べ、発がん率が2〜3倍に多くなっています。
      化学薬品や染料を扱う職業に携わる人も発症率が高いといわれています。
 《前立腺がん》
  兆候 排尿の勢いが弱かったり、排尿が中断されたり、血尿、腰、骨盤、そけい部(脚の付け根)に
      しつこい痛みがある。
  原因 欧米では、脂肪分が多く含まれている食事を多く摂取することで、前立腺がんの発生が増加
      するといわれているようですが、実際のところ確実な原因はまだ明確ではありません。
 《乳がん》
  兆候 乳房のしこり、固さの増加、腫れなど、触覚による乳房組織の変化。乳頭からの分泌物または
      乳頭の陥没。皮膚のくぼみ。
  原因 母親や姉妹に乳がんになった人がいる場合、乳がんになる可能性が比較的高くなります。
      また、高カロリーの食事、脂肪の多い食事をよくとる肥満ぎみの女性や、初潮年齢の若い人、
      閉経年齢の遅い人、子供の数が少ない人や子供のいない人、最初の出産年齢が遅い人も
      かかりやすいといわれています。
 《白血病およびリンパ腫》 ※白血病で亡くなった彩花ちゃんの闘病記サイトをリンクページでご紹介してます
  兆候 疲労、血色の悪さ、体重減少、感染症の繰り返し、あざの出来やすさ、リンパ節の腫れ、寝汗、
      発熱。
  原因 血液細胞の遺伝子レベルでの異常が原因となっていると考えられています。また、放射線や
      抗がん剤なども白血病を引きおこす可能性があるといわれていますが、明確な原因はまだ
      はっきりしていません。
 《すい臓がん》
  兆候 早期における危険な兆候なし。がんの進行に伴う持続的な腹部の痛みと消化不良。
  原因 増加の原因として食文化の欧米化があるという説もあり、実際動物性脂肪やタンパク質を多く
      摂取している人が発病していることが多いのですが、発がんの原因ははっきりしていません。
 《口腔がん・咽頭がん・喉頭がん》
  兆候 出血しやすく治らない口内炎、口やのどのしこりや固さ、声がれ、えんげ困難、そしゃく困難、
      口内の赤または白色の斑点。
  原因 長期の飲酒や喫煙が大きく関係していると考えられます。
 
 《肺がん》
  兆候 しつこい咳、血の混ざった痰、胸部の痛み、肺炎または気管支炎の反復。
  原因 タバコの煙には200種以上の発がん性有害物質が含まれ、これが細胞のDNAを傷つけて
      がん発生のきっかけとなります。毎日吸う人は吸わない人の約4.5倍、20歳未満で吸い始め
      た人は約6倍のリスクをかかえるといわれています。
      その他、自動車の排ガスや工場の煤煙などの大気汚染物質、放射性物質、以前家屋の内壁
      にも使用されたアスベスト(石綿)などとの関連が指摘されています。
 《子宮がん・子宮頚部がん》
  兆候 生理に関係のない膣からの出血、膣からの異常な分泌。子宮頚部がんは若年化が目立ち、
      20〜30歳代で発生するケースが増えていて、子宮がん全体の80〜90%を占めます。
  原因 子宮頸がんは、性交渉によって感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が発がんと関係してい
      ます。妊娠・出産回数が多い人ほどかかりやすいといわれています。
      子宮体がんは、エストロゲンという女性ホルモンが影響していると考えられていて、出産回数
      が少ない人や、閉経が遅い人に多い傾向があります。オーバーウエイト、糖尿病、高血圧、
      喫煙、食生活の欧米化などの生活習慣とも関連しているといわれています。
 《胃がん》
  兆候 持続的な消化不良、食後の膨満感、わずかな吐き気や食欲不振、胸焼け、タール状の大便ま
      たは消化管からの出血を示唆する他の兆候、嘔吐、体重の減少、胃痛。
  原因 一番の原因は食生活です。肉や魚のこげ、刺激の強い食べ物や塩分の摂りすぎ、喫煙、過度
      の飲酒など。また、夜食や早食い、食べすぎなどの不規則な食習慣やストレスも、胃に負担を
      かけるので注意が必要です。
 
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